店頭のPOPを作ろうとして、書き出す前に手が止まったことはありませんか。何を書けばいいのか分からない、という状態です。
販促物を作る仕事をしていて分かったのは、止まる原因はデザインではなく「書く内容が決まっていないこと」だという点でした。この記事では、実際に売り場で使われているPOPを調べて分かった作り方を、順番どおりに書きます。
1. 色は3つまでにする
POP作りの基本として言われているのは、メイン・サブ・アクセントの3色程度に抑えることです。多くても5色まで。色を増やすほど視線が散って、伝えたいことが伝わらなくなります。
迷ったら、紙の色(生成りか白)+文字の色(真っ黒を避けた濃い茶か墨)+差し色1つ、の3つで組んでください。真っ黒を避けるのは、印刷したときに沈んで重く見えるからです。
2. 「なぜ今これなのか」を1行入れる
ここが売れるかどうかの分かれ目です。商品名と値段だけのPOPは、値札と同じ働きしかしません。
手書きPOPが効くと言われるのは、字が上手だからではありません。「今、厨房で作りました」「店長がどうしても食べてほしい一品です」というライブ感と熱量が乗るからです。その熱量は、1行の理由で伝わります。
書き出せないときは、次の型の{ }を埋めてみてください。
- 理由をつける:{商品}が いちばん おいしい季節です/仕込みに{時間}かけました
- 店主の一言:これだけは 食べて帰ってほしい/迷ったら これです
- 数字で言う:1日{数}食 かぎり/{年}年から 変えていません
- 迷いを消す:はじめての方は これを/お持ち帰り できます
どれか1つで十分です。全部入れると、また読まれなくなります。
3. 価格は大きく、単位は小さく
離れた場所から読まれるので、桁が読めることが最優先です。「円」は価格の3分の1くらいの大きさで添えれば足ります。数字が主役で、単位は脇役です。
4. 実物で見てみる
上の3つを守ると、こうなります。

要素は4つしかありません。足りないのではなく、これで足ります。売り場では、通りすがりの数秒で読み切れる量まで削るほうが効きます。
5. 作る時間がないときは
とはいえ、店を回しながら毎回これを作るのは大変です。うちでは、業種ごとのPOP・チラシ・SNS画像・LINEリッチメニューの型をまとめて用意しています。文字を書き換えるだけで使えます。
まとめ
- 色は3つまで。真っ黒は避ける
- 「なぜ今これなのか」を1行入れる。ここが分かれ目
- 価格は大きく、単位は小さく
- 要素は4つで足りる。増やすほど読まれなくなる
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