仕込みの最中に電話が鳴る。施術の手を止めて出たら、「今日、やっていますか」だった。梱包の途中で、「注文した器はいつ届きますか」と聞かれた。
小さなお店では、こういう電話が毎日のように来ます。一つひとつは短くても、手が止まるのがつらいところです。
この記事では、よく来る問い合わせに、ホームページが先に答えておく作り方をお話しします。問い合わせをゼロにする話ではありません。電話をいただく前に、お客様が自分で分かるようにして、電話では本当に相談したいことだけを話せるようにする、という考え方です。
飲食店・美容室・通販・設備工事・習い事の教室を例に、ホームページに入れられる工夫をお話しします。例に出てくるお店は、考え方をお伝えするための想定です。
まず、お店に来る問い合わせを書き出す
直す前に、ここ1か月で聞かれたことを紙に書いてみてください。覚えている範囲で大丈夫です。たいてい、同じ種類のものが何度も出てきます。
- 今日やっていますか。何時までですか
- 予約はいつまでに、どうやって取るのですか
- 注文したものは、いつ届きますか
- うちの地域まで来てもらえますか
- 初めてなのですが、何を持っていけばいいですか
- 料金のほかに、かかるものはありますか
この一覧が、ホームページに最初に書くことの候補です。見た目を整えるより先に、ここから始めるのがおすすめです。
営業時間は「今日」の形で答える
営業時間を表で載せているお店は多いのですが、お客様が知りたいのは「いま、やっているか」です。
たとえば飲食店なら、見ている日の曜日と時刻から、「営業中」「お昼は終わりました」「次の営業日」を最初の画面に出す仕組みを入れられます。定休日や臨時休業の日も、そこに反映できます。
美容室なら、第2・第4火曜が休みという決まりを計算に入れて、「本日は定休日・次の営業日」と出すこともできます。
お店によって定休日の決め方はさまざまなので、ここは最初のお話で詳しくうかがう部分です。お渡しの前に、休みの日を何日分か入れて、表示が合っているかを確かめます。
予約は「いつまでに、どうやって」を先に見せる
予約の電話で多いのは、「いつまでに連絡すればいいのか」という確認です。
飲食店なら、日付・人数・お昼か夜か・コースかを入れると、営業日かどうか、予約の取り方(電話か予約サービスか)、締め切りの日が出る仕組みを入れられます。電話をかける前に、「どうやって、いつまでに」が分かる形です。
美容室なら、メニューを選ぶと、料金の合計・かかる時間・終わる時刻のめやすが出る仕組みを入れられます。「何時間かかりますか」「あとで足される料金はありますか」という問い合わせに、先に答えられます。
手が離せない時間は電話に出られません。そのため、出られない時間とつながりやすい時間を、電話番号のすぐ横に書く工夫もおすすめです。
通販は「届く日」と「送料」を値段の近くに
ネットで売るお店では、「いつ届きますか」「送料はいくらですか」が定番の問い合わせです。
たとえば器の通販なら、今日の日付から、発送しない日(日曜や年末年始)を除いて数え、選んだ地域の日数を足して、「◯月◯日(曜日)〜◯月◯日ごろ」と出す仕組みを入れられます。商品のページ、トップ、ご利用ガイド、注文の確認の画面に、同じ表示を出すこともできます。
送料も同じです。カートに「あと◯円で送料無料」を出せます。在庫が残り少ないものは、選べる数を在庫までにして、その理由をすぐ下に書く形にできます。発送しない日や送料のルールは、お店ごとに違うので、お渡しの前に、いくつかの日付と地域で表示を確かめます。
対応エリアは「文字」より「地図」で
工事や出張のお仕事では、「うちのあたりは来てもらえますか」と聞かれます。
設備工事の会社なら、対応エリアの地図に町の名前と「車で何分か」を載せ、町を選ぶと地図の上のその町が目立つようにできます。また、お問い合わせの画面では、用件を選ぶと、連絡のしかたと、用意しておくと早いものが出る形にできます。急ぎの修理では、電話より先に、水を止める手順を出す、という作り方もあります。
習い事は「空き」と「お金」を先に
個人の教室で多いのは、「空いている曜日と時間を教えてください」「月謝のほかに何がかかりますか」です。
ピアノ教室なら、時間割と空き枠を表で見せ、「次に体験できる日」を近い順に出す仕組みを入れられます。月謝は、曜日と時間と入会の日を選ぶと、入会するときの合計まで出る形にもできます。振替のルールは、期限・回数・連絡の締め切りに分けて書くと、読み違いが減ります。空き枠は、お店の側で更新する方法を決めてからお渡しします。
先に答えるときの注意
ここまでの例に共通するのは、特別な仕掛けではなく、「お客様がいちばん知りたいこと」を、いちばん目に入る場所に置いていることです。注意したい点もあります。
- 古い情報を残さない。営業時間や休みが変わったのに、ホームページが昔のままだと、お客様が戸惑います
- 約束できないことは書かない。届く日は「ごろ」「めやす」と書き、遅れることがあるなら先に書きます
- 根拠のない言葉は入れない。「人気No.1」のような言葉は、お客様の信用を下げることがあります
当社にご依頼いただくと、こうなります
最初に、お店に来る問い合わせを一緒に書き出します。ご用意いただくのは、思いつく範囲のメモだけで大丈夫です。
そのうえで、
- 聞かれることが多い順に、最初の画面から読める場所に並べます
- 営業時間・予約・届く日などは、お店の決まりに合わせて表示します。お渡しの前に、実際の日付と条件で表示が合っているかを確かめます
- 問い合わせの画面は、用件ごとに案内が変わるようにできます(問い合わせを整理したい、という選択で+3,980円。税込です)
- 公開から90日間は、直しが無料です。営業時間や休みの変更もご相談ください
文字や写真を自分で直したい場合は、管理画面と使い方をつけて+6,980円(税込)です。料金のくわしい決まり方は、別の記事「小さなお店のホームページ、いくらかかる?」にまとめています。
まず、聞いてみるところから
「うちの場合は、どの問い合わせに先に答えればいい?」というご相談だけでも大丈夫です。やりたいことを書いて送るだけで、2営業日以内にお返事します。フォーム・LINE・メールのどれでも同じです。
お見積りは無料、しつこい営業もしません。