卓上POP(三角に折って立てる小さな紙)は、売り込みの道具だと思われがちです。実際にいちばん役に立つのは、店員が毎回口で言っていることを、紙に肩代わりさせる使い方です。
目次
「毎回説明していること」を書き出す
お店ごとに、1日に何度も同じことを言っている場面があるはずです。
- 「お好きな席へどうぞ。ご注文はカウンターで承ります」
- 「トングをお使いください。トレイにのせてレジまでお持ちください」
- 「お通しは一品300円です。苦手なものがあればおっしゃってください」
- 「かごをお使いください。貴重品はお手元にお願いします」
これを紙にすると、言い忘れが無くなり、忙しいときも伝わります。お客さんの側も、聞かなくて済むぶん気が楽になります。
売り込みのPOPより先に、この「お願いごと」から作るほうが効果を実感しやすいと思います。
書き方は3つだけ
1. 見出しは短く、用件がわかる言葉で
「お席のご案内」「トングはこちらです」「お通しについて」。何の紙かが1行でわかれば十分です。
2. 本文は2行まで
卓上POPは、席についた人がついでに読むものです。長いと読まれません。2行で足りないなら、伝えたいことが2つ入っています。分けてください。
3. 「してください」より「していただけます」
同じ内容でも、禁止形より許可形のほうが角が立ちません。「席を移動しないでください」より「お好きな席へどうぞ」。伝わる内容は同じで、印象だけが変わります。
形と大きさ
正方形(1辺100mm前後)で作っておくと、2つ折りでも三角でも立てられます。テーブルの上で場所を取らず、座った人の目線に入ります。
両面に別のことを書くより、同じ内容を両面に入れるほうが実用的です。どちらの席から見ても読めます。
作例

置いたあとに1つだけ確かめる
実際に席に座って読んでみてください。立って見下ろすのと、座って見るのとでは角度が違います。座ると意外と読みにくい、ということがよくあります。
読みにくければ、傾ける角度を変えるか、文字を大きくします。置いてから確かめるのが最後の工程です。
作る時間がないときは
業種ごとの卓上POPの型を用意しています。文字を書き換えるだけで使えます。
まとめ
- 売り込みより「毎回説明していること」から作ると効果が実感しやすい
- 見出しは短く、本文は2行まで
- 禁止形より許可形。「しないでください」より「どうぞ」
- 正方形にすると2つ折りでも三角でも立つ。両面に同じ内容を
- 置いたあと、実際に座って読む
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